ソフビ原型 マーミット


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ソフビ原型(99年~10年)

<マーミット>

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99年頃から足かけ10年、マーミットでソフビ原型をやった。途中から、表面のどこか目立たぬ所にイニシャル<Y>を刻んだ。
若いころ懇意にしてもらった造型の高山良策さんから、作品や仕事は自分の名前を残した方が良いと言われていた。例えば児童誌の挿絵に作者の名前は入るが、玩具の原型は無記名の仕事として連綿と続いている。
玩具は、作家性の必要とない分野という認識なのだ。もちろんそれでも構わないのだが、自分がコレクターとして、マルサンのどの原型師が何をやったのか気がかりだった。逆に、現在のソフビなら、本来は製作者が名を残すべきだと思っている。
最初にやった赤影シリーズはミドルサイズだった。デフォルメしつつもリアリティを残した。とくにマルサン・ブルマァクテイストを、マーミットでは意識していないのだけど、自分のスタイルとしては、範になるのはマルサン以外、考えられない。怪竜などは、スタンダードで出したらさぞや見栄えがしたと思う。子ども時代に欲しかったアイテムだ。
それから東宝のミドルサイズを任された。赤影怪獣が2つでワンパックだったので、怪獣に兵器や建物、飛行モデルなどを付けた。これは、自分ンならそういう商品に思わずほくそ笑むと思ったからで、コストがかかって迷惑をかけたと思う。
スタンダードの東宝怪獣はミドルが終わってからで、組み立てのリアルタイプのソフビはそれまでの予算以下で倍も時間がかかるので、そうとうツライ思いでやった。なんせ器用ではない。集中力も続かない。生活も逼迫する。焦る気持ちから全体的に力足らずだった。
それでも買っていただいた方には感謝しています。力足らずでご免なさい。
このころから、やはり時間との戦いが厳しくなる。リアルタイプは時間がかかってやっている人は尊敬するしかない。


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●赤影シリーズ

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ホビージャパンの連載記事をやっている頃、マーミットの赤松和光さんから、赤影のミドルサイズをやらないかと打診を受けた。
M1号の経験はあるが、連載と単行本、さらにロフトのイベントを同時進行でやっていたから時間がとれるか心配だったものの、赤影は資料がなくて詳しい人でないと任せられないと言うので、それならと引き受けた。
重厚な赤影の怪獣はおそらく京都の美術班がやっていて、いかにも時代劇調の和風の怪獣だった。
しかし、マイナー過ぎて、果たして売れるのか、分からない。
仮にぼくがお客さんなら喜ぶけど、こんな地味な怪獣が喜ばれるか気がかりだった。自虐的に、そんな心配をしていたのだ。
手を加え始めるとなかなか面白くて、当時売っていたら幼い自分はきっと喜んだとはずだ。
第3部登場の怪忍獣をやった。ビデオを借りて、当時はデジカメもパソコンへの取り込みも出来なかったので、スケッチをしたり目に焼き付けた。
赤影、白影、青影の3人には白影の凧を付けた。これがないとマニアとしてはダメだろう。そういう考えだ。
怪竜と大蝦蟇は、赤松さんのたってのラインナップで、ぼくはその前に「怪竜大決戦」の怪竜と大蝦蟇として出したらどうかと思ったが、映画の版権がややこしいらしく、テレビではチョイ役なのに(青影たちの忍術合戦)贅沢なラインナップである。
さらに言うと、日東のガメラとバルゴンのイメージがぼくにはあった。偶然にも、ガメラとバルゴンと同じ色になったのに、驚いた。後で赤松氏に聞いたら意識はしていないので、偶然だったのだ。
最後の方でやった黄金の仮面、一つ目、雷丸、幻妖斎なども、赤影ワールドの必須アイテムだった。






●東宝シリーズ

ミドルサイズ

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赤影シリーズの途中から東宝怪獣のミドルサイズを頼まれました。ゴジラの本を作っていたし、特撮の現場へもお邪魔し、さらに美術スタッフとも懇意にさせていただいて、ゴジラへの愛着はかなりあります。
高校生の終わりくらいに初めて東宝撮影所を覗きました。もちろん、外から(笑)。大プールが見えて、感動したものです。
その後、とんとん拍子で仲間が増えて、本多猪四郎監督の親族の方と同級生だったメンバーのツテで成城のお宅へ遊びに行きました。
そんな関係で、撮影所の中を覗くのも時間の問題で、やはり最初は特殊美術課(特美)へ遊びに行くわけです。
ゴジラはアトラクションのしかなくて、キングコングやメカゴジラなど本物を見せてもらいました。
そんな思いがあって、ゴジラの本を作り、人形を作ったわけです。
ゴジラは体表が面倒で、全体像は、意外となんとなくまとまるのですが、そこから先が時間がかかります。
もちろん、顔も時間をかけました。
ゴジラは映画ごとに顔や姿が違うからで、80年前後に同人誌を始めた時に、どの顔のゴジラが好きか?みんなで言い合ったものです。
キンゴジとかモスゴジとか言う略称も、その時にみんなで考案しました。
ぼくらの先輩格に当たる、商業誌をやっていた人たちは、へぇ?と不審な顔をしましたけど、ちゃんと商業誌ネタで使われたので、こっちが驚く始末。
それはそれとして、ミドルサイズの定義というものを、自分なりに考えています。
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範にしたのは、マルサン(マルザン時期)のミドルサイズのガメラの凝縮感です。スケールモデルと見間違うほどのリアリティがあり、かといって模型的ではなくて、人形としてしっくり来るし、愛らしい。
過度なデフォルメでなく、スタンダードより小さいからこそ、しっかりモールドを入れる事で、凝縮した感じが出て、ああ、小さいながらもしっかりした作りだ、と思われれば良いと思ったのです。
赤影が2体で1パックだったのを、単体売りするというので、ぼくの勝手な判断でおまけを作りました。
それによって、スタンダードよりもお買い得感を出せればと考えたのですが、同時に、自分がコレクターとして、マニアとして、欲しいアイテムを作っています。
例えば、初代ゴジラに付いた服部時計店のビルはソフビでは初でしょうし、モスラに付いたラインマーカー車なんて、今後も出ないでしょう。
モゲラには、多段砲式特車(現場でぽんぽん砲と呼ばれたもの)を付けました。そういう遊びがこのシリーズの色になったような気がします。
でも、売り上げの事は知りません。
ミドルはスタンダードより売れないという話は総体的に、聞いていますので。改めて聞いたことはありません。