ウルトラセブンマスクの造型


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ウルトラセブンのマスク造型


バリエーション.gif
セブンの顔はいくつ作られたのか。さっぱりです。
展示イベントでA〜Dに分けて以来、講談社の本を見るとさらに後半のものもこの中のバリエーションに入れているようですが。
たとえば、AとB(おとがいのところを埋め込んだマスク)は体が同じ、マスクも実は同じ物、とする識者もいます。
そうなると原型の違いからのバリエーションとは言えなくなります。
型取りの度に分割ラインに切り金をさし、石膏をかける事を繰り返すと、修復が嵩み、セブンは目の段の深さやハチ回りが少しずつ変わっています。
菊池さんが入ったセブンは、ウエットスーツのサイズが上西さんと違うので、頭部だけ使い回したでしょう。当然、後半になるにつれ、予算がなくてセットが組めない中でセブン自体も使い回しになります。
いまちゃんと全編見直す時間がとれなくて、悶々としたままです。

80年頃、ライターの安井さんから借りて複製したセブンを特撮大会で展示しました。安井さんは皐さんの時代の円谷プロの仕事をしていたので状態の良い当時物を持っていました。
それとは別に、撮影後半のセブンをもっている方のブログに詳細なデータは参考になりました。
http://blogs.yahoo.co.jp/imaginerjp/50072391.html
これは原口さんの手で複製されて映像や展示で使われているようです。



セブンはウルトラマンほど顕著なタイプがあるわけでありません。
ウルトラマンと同様、水粘土で作った粘土原型に雑巾を乗せて湿らせた状態で半年もたせました。
佐々木さんはシリコンを使わないで、その都度、粘土原型に石膏をかけて型を作り、樹脂成形していました。
高山さんもシリコンは使った事がないんです。まだ信越シリコンの1㎏缶が出てないんですね。
毎回石膏型を作ります。
高山さんは、樹脂が柔らかいうちに石膏型から抜いて複数作ったそうです(ぼくは怖いので石膏から樹脂で抜く時は石膏型を叩き割ります)。
石膏型を取る際、粘土へさす切り金(分割するために真鍮板をさして壁を作る)の周囲は、毎回えぐれます。
また密着した粘土原型から石膏型を外す際にやはり原型は痛みます。
その都度、多少なりとも原型をいじっていたはずです。
そこで目の段差やおでこ周囲の違う顔になってきます。
ただ逆に言うなら、よく原型のコンセプトそのものをいじらなかったと感心します。ウルトラマンであれだけ手を入れたのに。






なお、映像、キャラクターの著作は製作会社にあります。