伐折羅


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art/work



伐折羅大将

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昔から気になっていた存在ながらも、畏れ多くてカタチを真似ようなどとは思っても見なかったのが、この伐折羅大将です。
不況からくる経済の悪化、それに輪をかけて震災があり、原発事故へ対して政府の東電の煮え切らない態度に、どこか当たり所のない怒りが湧いてきます。
人間、怒りたい時は怒った方がイイ。けれども、むやみに怒っていると危ない人です。自分の代わりに怒ってくれる存在があるといいのです。
そこで偶像崇拝ですよ(人形、好きですからね)。
ぼくは怒りをカタチにしてみたかった。
それが端緒にありました。

しかし、作り始めていくと、伐折羅大将がもつ表情や雰囲気が必ずしも憤怒めいたものであるとは思えなくなってきます。
そもそも12神将は仏を護るリーダーです。部下がたくさんいます。
格好良く言えば、守備隊長です。
もっと砕いて言えば、猛者共のボスです。強いのです。強くないと仏を護れません。そして、強いだけだと部下はつきません。
きっと命知らずの部下だったことでしょう。
その者たちへ、左手で、ちょっと待て!と押さえて、自ら刀を抜いて、相手を威嚇しているようでもあります。
この人は(いや、神なんだ)、戦闘隊長なのに、一番手に出るような勇猛な雰囲気を感じるのです。感じながら、人格や深謀遠慮も、伝わってくるようであります。
天平時代の事だから、西洋彫刻の情報はないでしょうが、仏像が中国や東南アジアから入ってきて、これを作った仏師は(果たして仏師だったか土いじりの棟梁だったか分かりませんが)、表現にこだわったのだと思います。まず、リアリティ。
でないと12神将のそれぞれの属性が出ません。
こだわったのはキャラクター性でしょうね。だからこそ、現代でも訴えかける力強さがあるんでしょう。
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怒髪天を衝き、目を見開き、彼はなにを言葉にしているのか? 阿吽でいえば、「阿」でしょうね。これの直接の対があるように思いますが。
仏に迫る魔物へ対して、伐折羅大将は、嚇しをかけます。
手を出す前に、怒りの表情で、威嚇しています。
しかし、本当に怒っているのではなく、左手は自らの怒りを鎮めているようにも感じます。不思議な造型バランスです。
そして新薬師寺の実物の像は、表面の装飾を表す塗料も緊迫も剥げて、粘土の地そのままです。唇が欠けています。
今回、それはやりませんでした。畏れ多くて、出来ません。腕に覚えのある方は再現してみて下さい。

キットと完成品を、合わせて9つ、作るつもりです。
9つというのは半端な数のようですが、シリコン型がもたないのと量産する体力もなくて、これが限界のような気がするからです。
ナンバーリングは、台座へ彫ります。
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全高:365ミリ(うち、台座30ミリ)
重さ:1353グラム
パーツ:頭、上半身、右腕、左腕、右手、左手、下半身、台座(8パーツ)

<キットで4万円>
<完成品で7万円>
 ゆうパック送料込み

数に達した段階で締め切ります。
よろしくお願いします。

申し込みは、<お問い合わせ>からお願いします。
あるいは、mixi、アメブロからでもかまいません。
メアドをご存じの方はそちらからで結構です。

受注製作ですので、キットで1週間、完成品で10日ほどかかります。ご了承下さい。



追記。
2つ、売れましたので、残り7つです!
ブログで、連日の製作記事を書いています。


キット購入の方へ
まず、<伐折羅大将╱キットの作り方>を参照して下さい。組み立ては、ゴジラなどのガレージキットと同じですので、腕のある方には不要なんですが、初めての方でしたら、そこそこ大変な作業かと思います。
ですので、先に組み立ての手順を読んでみて、可能かどうか確かめて下さい。
作れない方は完成品をご購入下さい。

なお、キットにマニュアルは付きません。<伐折羅大将╱キットの作り方>を参照して下さい。