ウルトラセブンNG


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模型

ウルトラセブンNG

BN1HH.gif87〜88年、バンダイの系列である大阪の栄進堂の東京支社で映像美術に参加した。本当は、当時、ウルトラマンの新作もなくて、バンダイでだか、栄進堂(ユタカというのも同じ会社)でだかで、新しいヒーローを作って、映像ビデオと玩具をパックにして販売する計画だった。
でも計画は流れてしまった。
詳しくは、項目アイアンデューク参照。
なにはともあれ、作業場を撤去するにあたってずいぶんとお金を使ったので結果を出す運びとなって生まれたのが「アイアンデューク」のパイロットフィルムだった。
なかなかデザインが決まらないので、習作のつもりで、前からやってみたかった、ウルトラセブンのNGデザインを作ってみた。
もちろん人がかぶれるサイズで、セブンのレプリカはあったので、並べてみて、トーンを揃えるつもりにした。
成田亨さんに、見せたかどうかは忘れた。実はアイアンデュークに作業が移ってからはそっちが楽しくて仕方がなくて、知人がワンダーフェスティバルへ出品するというので、ついでに持っていってもらった。
2つ作って、1つは京本政樹さんが買ったそうだ。いくらだったか覚えていない。安くはないと思う。
HJI12.gif
写真だけ撮っていたので、後で竹書房の「ウルトラセブン ベストブック」で使ってみた。
でも最初にメディアに出たのは、「宇宙船」のワンフェスのレポートでだった。
成田さんへは「アイアンデューク」は見せたのだけど、まぁ正直、セブンのNGの方は、NGの域を出ないと思った。
しかし成田さん自身は、最初から決定稿のデザインで行くつもりだったようで、後のは捨てデザインみたいな感じに言われた。
音楽の冬木透さんも同じように言っていた。
要するに、いいな!と思って作ったものでも、暗中模索にある場合、いろいろやってみて、そっちを先に見せたりして、あるいは捨ててしまったと見せていてゴミ箱の上に置いてあったりするような物の中に、自分としてはこれだろう!と言うのがあって、ただ、決定権のある人がすぐに選ぶかどうかは別物で。
いずれにしても、格好良く作ろうと思えば、けっこう巧くまとまるもので、いま見てもシャープな印象でまぁまぁだと思う。
なんでセブンかというと、栄進堂の社長が、「セブンのようなカッコええヤツをたのむで!」と言う注文だったから。
juii.gifぼくがやったアイアンデュークよりも、アイアンデュークと戦った怪獣を描いた岡本英郎さんが描いたアイアンデューク素案の方が、はるかにデザイン的な良い感じだった。
ただ、分割が左右に分けたりするので、頭の突起物が「あかん!」の一言で、却下されてしまった。その上での「セブン」と言う注文。
だから、遊び心で、NG版セブンを作ってみたのだ。
そういう気力というか、体力が、当時は有り余っていた。
今はもう、ありません。