ゴーグルキャノン


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ゴーグルキャノン

thjj5k.gif83年放送の「大戦隊ゴーグルV」の関連記事。「テレビマガジン」で特写する企画があって、師匠の安井尚志さんから、いっちょやってくれ!と頼まれたので、2つ返事で請け負ったのが、この<ゴーグルキャノン>。
「ゴーグルV」で怪人デザインをしている久保宗男さんがちゃんとデザインしている。
久保さんのデザインよりやや長く、大きく作った。
どうして勝手にやったのかと言うと、ゴーグルロボのサイズから見て、絵より大きい方が良いだろうと、判断したから。
絵のままだと迫力負けする。それにせっかく作るのだから、面倒であっても目立った方が良い。
それを久保さんは快諾してくれて、撮影後、よほど気に入ったのか、ゴーグルキャノンを持ち帰った。
もっとも雑誌用だから使える程度で、映像としてはもたない。
それは作った時にもよく分かっていて、素人造型なので、なにしろ壊れないように気をつけて欲しいと断った。
火薬を仕込むというので、筒の部分はアルミを巻いて作ってある。
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マークは、モデラーの小橋法彦さんに頼んだ。
小橋さんも特撮ものが好きだったので、喜んで手伝ってもらえた。
彼は当時、「ガンダム」のモデラートして「ホビージャパン」や秋田書店の「マイアニメ」で活躍していた。

安井さんはその頃、ガンダムのプラモデルを当てるため、徳間書店の本で活躍していたモデラーグループを引き抜いた。
ストリュームベースの面々だ。
安井さんは「アンドロメロス」の後、小学館ともめてしまった。想像するに、安井さんの功績を社の物にしようとした節がある。
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それに、安井さんがやりたかったミリタリーと、小学館の体質が合わなかった。
安井さんは、「ガンダム」の豪華本を買って勉強を始めた。そして講談社で「コミックボンボン」を立ち上げて、バンダイの静岡工場へ足繁く通った。ガンダム・プラモデル、略してガンプラのテストショットをもらってくるため。
それを、ストリュームベースの面々に作らせた。
デザイナーの大河原さんに雑誌用のオリジナルの絵を頼んだ。ぼくは大河原さんの自宅へ何度か画稿を取りに伺った。
ザクの砂漠仕様とか、ああいうヤツ。あと、井草のサンライズへ行って、「ガンダム」のセル画の撮影の手伝いをやった。
安井さんの狙いは当たって、講談社、サンライズ、バンダイを取り持って、ガンダムと、ガンプラのブームを起こした。
それはすさまじい勢いで、日本中の子どもがガンプラを求めて、模型屋は入荷してもすぐに売り切れていた。
バンダイの静岡工場へは、ぼくも一度、連れて行ってもらっている。
1つ2つ、ぼくも作例用のガンプラを作った。
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でもやはり模型より造形物の方が性に合っていた。
模型と造形物の違いは何か?と言われると、まぁ、造形物は現場の撮影のために使う物で、30センチ以上。
これは映画界が昔から尺貫法で計っていたから、1尺30センチが最低ラインのサイズであった。
模型は逆に30センチ以下である。丁寧な仕上げでないといけない。
それで、ぼくがやるのは大雑把な物が多くて、多少の雑さも味になった。許してもらえた。
ゴーグルキャノンは本体をバルサや木材にして、表面に樹脂をコーティングした。
ゴーグルロボの腕の太さが分からないので、調整のとれる遊びを入れて作った。3つくらいに分割出来たと思う。
写真は、色校。本を見ていないかも知れない。