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宝島と怪獣映画

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92年に宝島が出した「怪獣学・入門!」に、少し噛んでいる。
編集の町山智浩さんとどこで知り合ったか覚えていない。
「宝島」は80年代から身近なカルチャーをとりあげていた本で、サブカルチャーがブームになったのは、この手の本が地道に世の中のディテールを追っかけていたからだ。
とくに若い学者さんや知識層が寄稿したり面白がったりするので、宝島の別冊をもっているとなんだか賢くなった気もした。エログロナンセンスの幅も良かった。そして怪獣も仲間入りした。
町山さんがいつから「宝島」をやっていて、いつ辞めちゃったのか、知らない。気がついたらキネ旬編集部へクリームパイを持って突撃。今はアメリカで映画ジャーナリストになって「映画秘宝」をやっている。それくらいしか知らない。
当時だって、よく知らない。でもとても熱い人で、相談された以上、手を尽くすしかないと思って参画した。
他の著者は立派な事を書いている。かなりマメに考察したしっかりした文章で心が洗われる。ぼくらがやったのは色物の部分。
でもその色物がけっこう良かったと町山さんが喜んでくれた。それで、新刊された「映画宝島」でも連載が始まるはずだったが、いつの間にか本じたいが立ち消えになっていた。いま挙げた事件があったのだ。いやぁ。スゴイです。
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でも情念と熱意の人なんですよ。だって、「怪獣学・入門!」は、ベストセラーになった「ウルトラマン研究序説」への当てつけなんだもの。
「研究序説」実はぼくはちゃんと読んでいません。
怪獣ファンは、版権をとっていない本は資料にならないから敬遠する。パチ怪獣と同じだ。もっともパチ怪獣は最近面白がられている。そして「研究序説」も怪獣ファンでない人から、そうとう面白がられた。
ウルトラマンを出汁に著者らの得意な学説を当てはめている本だが、真面目に論じる事で生じる違和感が面白かった。のだろう。
ともかく、個人的には、ウルトラの本を出すと印税の半分以上を円谷へ払わないといけないので、それでも好きだからやむなし!と思い続けてきた人間にとって、写真を使っていないから著作権は生じないと言う理屈で作った本を認めるわけにいかなくなってくる。
そこに愛情があるかないかを嗅ぎ分ける。町山さんはかの本へ愛情を感じなかったのだ。ぼくは立ち読みというかパラパラめくって、ああ、いいやと思った。でもそれは個人の価値観の問題で、世の中が面白がって売れた本の勝ちである。
宝島版「怪獣」本は、とことんマニアックだと思う。100回見ても気づかない事が101回目にはたと気づく事もある。たぶん「研究序説」の人は101回も見てないだろう。ちなみに初代「ゴジラ」も「ゴメスを倒せ!」もぼくらは100や200は軽く見ていると思う。
でもそれぞれ分野があって良いのだ。みんながみんな同じ価値観のはずがないのだし。
ぼくはこの後、竹書房で「ゴジラ画報」を企画した。
ところで、「怪獣学・入門!」では怪獣映画テレビのバイプレーヤー(脇役)の記事を作った。
実際に座談会をやって、文章を適度に割り振って加筆した。しかし座談会の通りではない。座談会はたたき台のようなもので、ふだんから話に出る事をまとめたようなもの。
松本茂実、小澤太一、元山掌、各氏は本当に物知りで怪獣映画への愛情と造詣に深い。イラストは、岡本英郎さん。岡本さんとは、その前に関わったパイロットフィルム「アイアンデューク」以来のコンビネーションで、面白い記事が出来たと思う。
「映画宝島」も同様だった。こっちは、座談会で採り上げた俳優を1人ずつ紹介していく予定だった。
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