関口猪一郎


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関口猪一郎

44JUU.jpgBNN22.jpgマルサンのプラモデルの箱絵のイニシャルがずっと気になっていて、マルサン営業からブルマァクを設立した鐏三郎さんへお会いした時に伺ったら、関口猪一郎さんだと言う。
なかなか66年前後のあの絵と、児童誌で活躍している関口さんの絵が一致しない。

BBJ22.jpgTUJ22.jpgそれもそのはず、関口さんはエアブラシを使うようになって、絵柄がガラッと変わった。乗り物の絵本などでも知られる。怪獣ばかりではない。
それでも、ぼくの知る関口さんの絵は、70年代の後半にリアルで躍動感のあるヒーローの絵を描いている印象がある。
例えば、ブルマァクの豪華版プラモデル「ウルトラマンAエース」の秘密基地などは、本当に傑作な箱絵だと思うが、あれと、マルサンの箱絵との間にどれだけの差があるか。
失礼を承知で書くと、別人のような違いがある。絵描きが、それまでの技術を捨てて、新しい事をするのは命がけの試みだと思う。すごい人だ。
とはいえ、ぼくとしては、やはり三つ子の魂百までで、最初に見た古き良きマルサンの絵柄の方が好きである。こればかりはしょうがない。
ザ・ウルトラマンなんて、関口さんの絵の方がアニメより100万倍、格好良かった。
その関口さんのマルサン時代にトイマークのライフルや銃の台紙の原画がヤフオクに出た。いやぁ、ビックリですよ。そういうものが残っていたなんて。でもビンボだから買えませんでした。せめて出品画像をいただくだけで。
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(再録)

マルサンの怪獣大決斗 2010年07月31日

プラモデルメーカーでもあるマルサン商店が怪獣を商品化したのは64年の東宝映画「三大怪獣地球最大の決戦」公開に合わせて出した「世紀の大怪獣ゴジラ」が最初になる。
ゴジラはヒットした。すでに銀幕のスターであったし、プラモデルと前後してブリキ製の電動玩具としてもゴジラは発売されていて、子どもの垂涎の的になっていた。
高度成長期のこの時期。年ごとに経済格差は生まれる激動の時代であったから、裕福になった親は子どもへ高い怪獣玩具を買ってあげられた。
それはでも、クリスマスや正月、誕生日の大イベントだったのだ。
その2年後。
242760ge.jpg66年の正月明けに始まった「ウルトラQ」はテレビ界に衝撃を与えた。
映画界ですでに実績のある円谷英二の特撮で、毎週、映画でしか見られなかった怪獣が登場する。
視聴率は初回から20%を越えた。
「ウルトラQ」の商品でともかく当たったのは、怪獣人形だろう。
マルサンはプラモデルでも出したが、ソフトビニール人形でも、この「ウルトラQ」の怪獣を出した。
ところが、玩具の卸業者は、ゴジラはともかく、テレビにグロテスクな怪獣を出して当たるとは思えない。ばかりか、そんな玩具が売れるはずがない!と冷ややかだったそうだ。
だから、怪獣のソフビ人形は、可愛く、格好良く、力強く、まるで五月人形のような大らかさでまとめられた。
前にも書いたが、原型は瀬戸物職人の方で、怪獣以前に、キューピー人形や動物の原型をやっていた。それらは輸出品である。
つまり、名もない職人の手になる怪獣人形であった。それが、月産100万個でも追いつかないほどの売れ行きになる。
半年後、新番組の「ウルトラマン」が始まる。その夏は、怪獣ブームが炸裂した。日本列島が怪獣に包まれ社会問題となる。
要するに、PTAなどが破壊的で下品だと非難するわけだ。大人たちが呼応して揶揄すれば、社会は動く。
そんな中で、子どもは怪獣に夢中になる。
「怪獣大決斗」は、試行錯誤の商品だった。
プラモデルの小型の怪獣が8体。その選出は、新番組のヒーローウルトラマンが怪獣と戦うもの。
まだウルトラマンは発表されたばかりで、ウルトラマンの怪獣はこの中に居ないのだ。だから、発表会のあった66年の5月くらいの企画・制作だったのではないか? 発売は夏から秋。
でも、そんなにヒットした商品ではない。「ウルトラマン」が放送されると「ウルトラQ」の怪獣は古いし、ソフビ人形が大ヒット商品だったので、3、4センチほどのプラモデルなんてみみっちくて、話にならないのだ。
面白いのは、玩具メーカーであり、プラモデルメーカーであるマルサンの感覚で、対決の図式を<いいもの対悪者>にしてある点。
正義の味方は、ウルトラマン、ゴロー、カネゴン。それらが悪い怪獣と戦う。そういう遊びの望まれた商品である。
絵は、マルサンのプラモデルの箱絵を描いた関口猪一郎。




箱絵と台紙

ウルトラセブンは、マルサンのプラモデルや電動ブリキ玩具の箱絵。あと2つのウルトラマンは、トイマークの銃関係の台紙だと思う。
こうして並べてみると、マルサンの怪獣プラモデルの絵と比べ年齢層を下げている感じがある。当時、プラモデルは小学校の高学年以上が圧倒的に多かった。
関口さんの絵はたとえば水物玩具とか電動玩具、銃などの遊具の台紙と言った様に、未就学児童へ向けた絵も要求されていて、どちらもこなせ、描き分けているような気がする。


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