怪獣軒


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ソフビ原型(06年~07年)


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ヘッダー02.jpgソフビコレクターだったお2人が起こした会社なので、少しでも手助けが出来ればとも思った。ましてや腕を見込んでと言われたら引き下がれない。しかも目指す方向が同じで、60年代のフォノシートなどで活躍した桑田次郎調のイラストを描くTBSビデオサービス(河島治之、水氣隆義ら)の怪獣を立体化!とくればガンガンやりますよ。
作ったのは、ガラモン、ゴメス、ペギラ。スタンダードサイズより少し大きい。25センチを基準。だから迫力があります。あと、ミドルサイズでガラモンとカネゴンの赤ちゃん人形のような座りシリーズも。
ヘッダーはぼくが勝手にイメージで作ったもの。河島さんの絵を集めたもの。





●ガラモン

DSC0.jpgガラモンは言うまでもなく、とげとげが最大のネック。さすがにTBSビデオサービスの絵のままだと抜けない。どう省略するかで考えたが、曲線がダメなら曲線を思わせる直線しかない。あとは顔を似せる事とプロポーション。
とげとげで全体が隠れてしまうけど、この辺りからS字曲線を強めて表現するようにしています。縫いぐるみの通りスラッと作ると人形ってどうもダメです。アニメの人形をやっている人は、その点、巧い。巧いというかアニメの絵がS字曲線で出来ているので、それをどう誇張するかで味が出る。
怪獣は実在する造形物なので、極端にやってしまうと別物になってしまう。そこで、人が入っているようでもあり、人形としてもしっくり来るようにと、やはり手に取った時の吸い付き感に頼った。
ガラモン、とげとげですが、手で覆った時にしっくり来るつくりです。



●ゴメス

DSC06629.JPGガラモンは中性的な雰囲気があるが、ゴメスはまさに雄々しい感じになるように努めた。とくに両手を振り上げている絵が印象的なので、それに準じたポーズにしてある。
とくに気を遣ったのは、S字曲線。胸を張っていても、お腹を出した感じでないと怪獣らしくないので、仁王立ちしている感じにした。尻尾はなくても良いと思って最後に付けた。この時点で尻尾のないマルサンのゴメスの広告の写真を知っていたから、たしかに資料の乏しい中でまとめると、この絵の怪獣に尻尾はなくても良いかもしれない。マルサンの原型師も写真とソノシートを見ながら作ったのだと確信する。
個人的な事だが、鱗を彫っている最中に、大親友が亡くなった。泣きながら完結させた。myweb14004004.jpg


















●ペギラ

myweb14008002.jpgDSC08064.JPGフォノシートに載っているTBSビデオサービスの絵の正面と横顔の合致がなかなか難しい。しかし、そこに時間を要したわけではなくて、全体的に楽しんで進められた。ペギラは好きな怪獣で、縫いぐるみじたいも好きだったし、フォノシートドラマの緊迫した雰囲気も今もって印象に深い。なんのことはないリアルサントラなのだが、子ども時代に耳を傾けていた思い出が蘇る。
ペギラはもちろん羽を広げた姿が格好良い。本当は背を反らせて羽ばたこうとしているポーズが似合うのだが、ゴメスが仁王立ちなので、やや前傾にした。これもS字曲線を採り入れ、とくに尻尾と羽の位置のバランスに気を配った。前傾して倒れてしまっては話にならないので、前後に重さが均等に行く様にした。逆さにするとよく分かる。
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