怪獣玩具人生


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怪獣玩具


怪獣玩具人生

自分の生涯において、もっとも衝撃的だった出来事は、幼少期に怪獣と出会った事だ。もう、それに尽きる。
だから、大人になっても思いを捨てきれない。ばかりか、思いだけに関してはどんどん深みにはまっていく。
高校生の頃に怪獣の同人誌を始め、いろいろな人と知り合った。
わけても、自分が影響を受けた特撮映画や番組のスタッフと知り合えた事は相当なエネルギーになっている。
監督の野長瀬三摩地さんは、当時のブームは子どものハシカみたいなものだと思っていたが、大人になってもハシカのままの人がいるのは驚きだととても喜んだ。
監督は占いもやるので、手相を視てもらった。怖い体験談も映画への思いも伺った。ラゴンやダダを撮った人だが穏やかな優しい人だった。
造型の高山良策さんには将来を心配してもらって、どんな仕事に就いても構わないが、絵描きにだけはならない方がいい。食えないからと言われたが、絵描きにはならなかったけど、食えていません。
高山さんは、ぼくらが他の製作者の怪獣の出来が良くないと言うと、他人の事をとやかく言ってはいけない、と生き方のようなものを学んだ。
まぁしかし、同じデザインのキャラクターでもかくも違うか!と感じるのは仕方がない。やはり初代はスゴイのだ。

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さまざまな人と会えた一方で、もし会えるとしたらあと誰に会って起きたかったか?というと、フォノシートの挿絵を描いた河島治之さんとマルサンの怪獣を作った瀬戸職人の方になる。
河島さんは、TBS美術部の社員で、エイケンへ出向して「エイトマン」などの絵コンテと演出を担当するためTBS映画部へ席を移した人で、「エイトマン」の絵コンテ52本を独力で切ったのだそうだ。
そのせいか、河島さんが担当した「ウルトラQ」のフォノシート「ガラモンの逆襲」などの絵は桑田次郎の絵に似ている。
しかしながら河島さんの絵の最高峰は「たのしい幼稚園」の絵物語だろう。切り絵のようでいて印象深い豊かな表現だ。こんなセンスはこの人だけだった。
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マルサンの原型をやった瀬戸職人の方は、本当に情報がない。
マルサンの営業からブルマァクを設立した鐏三郎さん(金篇に尊・いしずき)に一度お会いした際に伺った話だと怪獣以前は、動物やキューピーをやっていたそうだ。
瀬戸物の原型師だから、当然、粘土も瀬戸物用の土で、瑞々しく温かい表情となる。
もっともセンスがずば抜けていた。
怪獣はグロテスクだから売れないと卸業者が言うので、可愛らしいが強そうで、格好良く、怪獣は作られた。
またメタリックな塗装も素晴らしい。当時はまだクレヨンもクレパスも12色だった。お金持ちの子どもが48色の金銀入りのクレパスを買ってもらえた。
メタリックに輝く怪獣人形は子どもの憧れになった。ぼくは今でも、買ってもらった時の喜びを心の中で再現出来る。
怪獣はキューピーの体形で赤ちゃん座りが出来る。他の原型師にはない黄金比のような股間のV字ラインが特徴。そしてS字曲線。これが、手にしっくり来る。
いまやっている怪獣ソフビの原型も、この人の人形を範にしている。

ちなみに、マルサンの広告。この時点で尻尾のないゴメスが居るのが面白い。最近、M1号で復刻したゴメスがコレに当たる。


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